中国・雲南、黄リン工場火災の恐怖 猛毒ガスが42km先まで拡散
8月7日のニュースをお伝えします。
8月4日午後11時50分ごろ、雲南省昆明市にある雲南工名製裁林科工有限工事の工場内で、大規模な火災が発生しました。
情報によりますと、火災はオウリンの積み下ろし作業中に発生しました。
漏れ出したオウリンが空気に触れて自然発火し、瞬く間に激しく燃え広がったということです。
火災は10時間以上続き、翌5日22時7分になってようやく完全に消し止められました。
火災に伴い大量の白い有毒な煙が発生しました。
煙は風に乗って急速に拡散し、工場周辺を覆っただけでなく、工場からおよそ42キロ離れた玉桂市伊門県にまで流れ込みました。
広範囲にわたって刺激臭のする白い煙が立ち込める事態となりました。
突然の有毒な煙は地元住民や周辺の人々の生活と健康に深刻な影響を及ぼしました。
伊門県の住民によりますと、当初は空に立ち込めた白い煙を曇り空と勘違いする人もいました。
しかし空気中にはニンニクに似た刺激臭が漂っていました。
煙の影響を受けた住民の多くが、目の痛み、喉の腫れや痛み、首の痛み、頻繁な咳などの体調不良を訴えました。
さらにSNS上には血痰が出たと投稿する人も現れ、地元の不安は一層強まりました。
こうした不安は決して根拠のないものではありません。
黄磷の強い毒性こそが今回の事故で最も懸念されている点です。
公表されている資料によりますと、黄磷は工業用白磷とも呼ばれます。
空気中で極めて自然発火しやすい老状の個体です。
主に化学肥料や磷酸、さらには軍事用の焼夷弾の製造にも使われています。
加えて黄磷は非常に強い毒性を持つ物質でもあります。
燃焼時に発生する煙は呼吸器を強く刺激し、吸い込むと呼吸困難や排水死を引き起こす恐れがあります。
また症状が数時間遅れて現れることもあります。
黄磷が皮膚や目に触れると重度の化学熱症を引き起こします。
吸入や皮膚接触によって毒素が一旦体内に入ると嘔吐や苦痛を引き起こします。
さらに肝不全や腎不全といった致命的な多臓器不全に至ることもあります。
さらに深刻なのは現在の医学でも黄磷中毒に有毒な下毒剤が存在しないことです。
この事故を受けて近衛市心霊区政府はその後、公式に発表を行いました。
発表によりますと、事故発生後に従業員と周辺住民1,257人が緊急避難しました。
火はすでに消し止められ、死傷者は出ていないとのことです。
当局は発表の中で、事故によって発生した煙草が周辺住民の生活に一定の影響を与えたことを深くお詫び申し上げますと述べました。
しかしこの発表は他人ごとのような対応だとして、云々のネット上で強い反発と怒りを招きました。
さらに死傷者なしという当局の発表とは大きく異なる現実を指摘する声が相次ぎました。
緊急避難のため現場周辺のホテルはすでに満室となりました。
有毒な煙を吸い込んだことによる頭痛や喉の痛みを訴えて病院に駆け込む人も相次ぎました。
たまたま近くを通ったタクシー運転手までもが体調を崩して入院したといいます。
ネット上では地元当局の情報開示の遅れに怒りの声が上がっています。
地元当局がだんまりを決め込み何の通知もなかったために遠くに離れた伊門県の住民が知らないうちに大量の有毒ガスを吸い込む結果になったという指摘です。
同時に当局が事故の原因を積み下ろし作業に断定したことについても疑問の声が上がっています。
臨時雇用の作業員に責任をしつけたり事態を単なる事故として片付けようとしているのではないかという見方です。
猛毒物質が漏れ出し人々の健康に実際の被害が及んでいます。
こうした深刻な事態を前に深くお詫び申し上げますという言葉だけでは説得力を欠くとの見方が広がっています。
これでは過ちの代償があまりにも軽いとの見方も強く、より詳細で事実に基づいた情報公開と有効な救済策、責任追求を求める声が上がっています。
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