家なき子 1977 Nobody's Boy Remi 經典老片場「咪咪流浪記」20

經典老片場
174 フォロワー
33 回視聴·2025/07/30
Comments are disabled for this video.
ビタリス一沢はパリを目指していた。
雪の降る前に何としてもパリへ入りたかったのだ。
しかし一沢は、まだパリからは程遠いトロワへの峠道で、吹雪に襲われた。
寝てはいかん!このまま寝てしまったら凍えじるぞ!
神よ、日暮れまでには少しでも風がよけられる場所を…
せめて歩けるほどに吹雪の勢いを弱めてくだされ!
もうすぐ日が暮れる。
夜が来たら何もかもが凍えて、それで終わりじゃ。
元気を出せ、レミ。
わしらはこんなところで凍えじるわけにはいかん。
みんなも心配しとるぞ、レミ。
レミ、これは助かるかもしれんぞ。
見なさい、木を切った跡だ。
ということは、この近くに木こり小屋があるはずじゃ。
おお、神よ!
木というものはありがたいものじゃ。
眠るまでにはどうにか乾きそうじゃの。
気づいておるのはわしとカピだけか。
わかっているな、カピ。
みんなにはいらぬ心配をかけんようにな。
さてと、レミ。
明日の朝明るくなったらすぐに出発せねば。
先に休みなさい。
はい。
夜中に起こす。
日の晩の交代じゃ。
はい。
じゃあ、おいしそうじゃ。
おやすみなさい。
ああ、けっこうあったかいや。
おう、がんばった。
えらかったぞ。
おやすみなさい。
疲れきったレミはすぐに眠りに落ちた。
温かい暖炉の火。
そしてビタリス。
それに仲間たち。
レミは夢を見なかった。
さっきまでの吹雪を思うと、
この小屋の中のことがまるで夢のように思えたからかもしれない。
やっぱりわしらの匂いを嗅ぎつけられたか。
この季節は獲物が少ない。
食えたら見栄えのない連中だ。
やつらは何よりも火が怖い。
夜明けまで火を絶やさぬことだ。
昼間の疲れが出たようだ。
レミ、レミ、レミ。
よいか。
絶対に火を絶やしてはならん。
どんなことがあってもだ。
はい、大丈夫です。
それからな。
もし犬たちが外へ出たがっても、決して出してはならんぞ。
はい。
頼んだぞ、リーナ。
はい。
夜明け前に起こしてくれ。
はい。
頼んだぞ。
絶対に火を絶やすな、レミ。
もし火が消えたら。
少しで火が消えちゃうところだった。
倒れちゃったらやったな。
よし、食べちゃうぞ。
嘘、嘘、嘘だよ。
重い。
大人しくしてるの。
そうだ。
気を沈めてお休み、ゼルビーノ。
明日ドロアへ着いたらきっとおいしいものが食べられるから。
僕今まで気がつかなかったけど、ゼルビーノってとっても綺麗な毛並みしてるんだね。
はい、はい。
ドルチェ嬢もね、分かってますよ。
お嬢様、あなたはまたなんて綺麗な白い巻毛なんでしょう。
レミはやはり昼間の疲れに勝てなかった。
そしてカピもビタリスもぐっすり寝込んでしまっていた。
狼の方が一枚上手であった。
狼は雪の上にウサギの匂いをつける。
腹を空かせたゼルビーノがウサギの匂いに目を覚ます。
ゼルビーノに釣られ、ドルチェも小屋を離れる。
恐ろしいほど巧妙な狼の罠であった。
よいかレミ、火を放すでないぞ。
火を放せば奴らはギゲンにさえ襲いかかってくる。
はい。
ここで襲われたらしい。
ドルチェ、ゼルビーノ!
レミ、もう無駄じゃ。
引きずられていった跡が、狼どもに引きずられていったということは、
もうすでに動かなくなったということだ。
つまり、殺されたということだ。
ゼルビーノの首跡、そしてこれは?
この白い巻毛はドルチェの?
僕がいけないな。
僕が居眠れさえしなければ。
僕がいけないです。
お父さん、許してください。
レミ、そう自分を責めるな。
お前ばかりが悪いんではない。
わしもな、実はお前と火の番を変わる少し前に居眠りをしてしまった。
誰がお前の居眠りを責めることができよう。
お父さん、お父さん。
生きている者には必ず死という別れがある。
このつらい別れを耐えて生きていくことこそ、
死んだ者への何よりの慰めじゃ。
祈ってやろう、レミ。
かわいそうなアレたちのために。
心から。
おかしいな。確かに戸は閉めていったはずなんだが。
ジョリ、ジョリクール!ジョリクール!
狼どもめ、まさかジョリクールまでも。
ジョリクール。
そうか、わしらがいなくなったんで怖いもんだから。
そんなところへ逃げとったのか、ジョリクール。
さあ、ジョリクール。もうおいで怖くはないぞ。
いかん、すっかり怯え切って動けんようだ。
あら、凍えてしまうぞ。
僕が下ろします。
おい、大丈夫か、レミ。
大丈夫です。僕、木登りは得意なんです。
レミは思う。これ以上仲間を失うことはできない。
そう思うと、カチカチに凍って滑る枝も、
目のくらむような高さも、レミには少しも怖くなかった。
ビタリスたちは、夜明けとともに、
慌ただしくトロアへ向けて出発する。
ジョリクールが少し熱を出していたからだ。
小屋の前に立てた小さなジェジカが、
いつまでもいつまでもレミたちを見送ってくれていた。
さよなら、ゼルビーノ。
