家なき子 1977 Nobody's Boy Remi 經典老片場「咪咪流浪記」31

經典老片場
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22 回視聴·2025/07/29
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レミはまず、パリに向かっていた。
突然の出来事で全財産を失い、借金のために刑務所に入れられたアキャンおじさんを訪ねるためだ。
パリ市内のクリシー刑務所にアキャンは投獄されていた。
レミはもう、別れの辛さに泣くほど弱虫ではない。
何の当てもないこれからの長い旅路に、心熱い勇気さえ感じていた。
リンゴってあんまり腹の立ちにならねえな。
今日もイイカも見つけて、腹いっぱいおいしいもの食べましょう。
そうか。それじゃあ、また旅に出るっていうのかい?
はい。今までずっとそうしてきましたから。
しかし、前は引っ張ってくれるビタリスさんがいたけど、今度は一人っきりだ。危ないぞレミ。
いいえ、一人じゃありません。僕にはカピがいます。
なるほど。カピは賢い犬だ。でも犬一匹と君だけじゃ芝居もできない。どうやって暮らしを立てていくつもりだね?
大丈夫です。僕、カピにもっといろんな芸を仕込みます。
それにおじさん、僕みんなと兄弟の輪の誓いをしたんです。
そうです。僕が旅をしながら兄弟たちの住んでいるところを訪ねて、暮らしぶりや手紙をもらってまわるんです。
リーズからバンジャマンへ、バンジャマンからアレクシスへ、アレクシスからエチェネット姉さんへ、そしてまたリーズへっていうように順番に。
そうか。そんなことをみんなで。みんなイイ子だ。わしは嬉しい。嬉しいよ本当に。
そうか。
アキャン、そろそろ時間だぞ。
わかりました。
それじゃあ、僕そろそろ行きます。
ありがとう、レミー。本当によく訪ねてくれた。さあ、これをあげよう。わしが持っているものといえばもうこれしかないんだ。
こんな立派な銀。
いいんだよ。ここじゃ時間を気にする必要はないんだから。
ありがとう。
いや。
あ、レミー。これからどこへ行くつもりだね。
アレクシスのいるバルスへ向かうつもりです。
バルスか。道はわかるのか。遠いぞ。
大丈夫です。これからパリの町で地図を買ってそれを見ながら行くつもりです。
そうか。じゃあ、体に気をつけてな。
さようなら。
こんななんて奴はどこ見て歩いてる。
すみません。だってこの知恵のは難しくて。
何?知恵のは?
そうなんです。今度は新しく売り出されたやつなんですけど、もう難しくて。
あ、できた。
どうもお騒がせ。まあ、こういうのはね、頭の固い大人には外せっこねえよな。
何?
いや、あの、お前。ちょっと待って。
は?
いや、その、なんだ。それちょっとわしにもやらせてくれや。
無理だよ。おじさんじゃ無理だ。
生意気言うな。貸してみろ。
できる。
じゃあ、いくらかける?
五千円。
十数にしなよ。
よーし。
だめだ。
はい、約束の十数をくれ。
わかってるよ。持ってくれ。
まいどおり。
うまく引っかかっちゃっても。
何を隠そう。実は、オイラは知恵のはを二つ持っているのであります。
これが絶対外れない知恵のは。
おじさんが苦労したやつね。
そして、これが俺様がちょいちょいと外してみせたやつ。
ちょっと見には、どっちが本物かわかんないようになってるの。
あの、この地図いくらですか?
八十五数。
あの、少し安くなりませんか?二十数ぐらいに。
二十数?きついこと言うんじゃないの。
これから旅に出るんです。だから、なるべくお金を使いたくないんです。
おー、旅に?君が一人で?
はい。
いいね、君。旅がいい。旅は男の夢だ。
おー、旅よ。我が心はるはると、果てなき旅に憧る。
我に翼に屍、愛しき人の窓辺まで。
遠き山並み越えゆけ。
あの、負けてくれるんですか?
ちょっと無理ね。
だが、しばし待て。
二十数はいりません。
これを君に神経しよう。僕は使ってるやつさ。ちょっとボロいけどね。
ありがとうございます。
さあ、旅立とうカピ。アレクシスのマツバルスへね。
リーズのマツドルーズへ。
そして、エチエネット姉さんやバンジャマンのマツトウイン町へね。
どうもすいません。
おいおい、ちょっと待ちなよ。
待ちなってんだよ。
おめえ、ハープなんか背負ったってさ、旅芸人かよ。
そう、そうです。けど。
そうかい。そりゃ面白い。ぶつかったのも何かの縁だ。
ちょっと芸でも見せてもらおうか。
そりゃいいや。そいつはいいぞ。
安心しろよ。ただとは言わねえ。ちゃんとお宝は持ってるぜ。
かわいそうにね。酔っ払いに絡まれてるわ。
わかりました。それではやってみます。
こりゃ気の強い子だ。立派立派。
じゃ、坊や、こっちへ来いや。ここじゃ通行の邪魔だから。
さあ、拍手をしたぜ。始めなよ。
ではお客様、まずはじめはハープの演奏から。
レミは一生懸命やろうと決心した。
意地の悪い酔っ払いでもお客様はお客様だ。
それに、これからのことを考えれば、ここでもし成功すれば、
レミとカピだけの小さな一座にとって大きな自信になる。
そう思い、そう決心して、レミとカピは一心不乱に演じ続けた。
何だ何だ何だ。ハープに笛にヴァイオリン?
そいつがすんだら歌と踊り?
面白くもおかしくも何ともねえ。
もっとこう変わった芸はねえのかよ。変わったやつは。
そんなことないわ。ヴァイオリンだって上手だし、
ハープだってとってもいい音色よ。
何だとこれ。俺たちが呼んだ芸人に余計な口出しをする気かよ。
いいえ、その、時計。
ああ、そうか。
お客様、当一座にはとっておきの芸がございます。
おお、年齢あるんなら早くやれ。
題しまして天才カピくんの時間当てでございます。
くや、お客様がたった今時間を知りたいって申しておるが、果たして君にわかるかな?
時計だ。そんなシャレたもんがねえよ。
カピくんやお客様は時計の持ち合わせがないとおっしゃる。
それでは僕の銀時計を見てごらん。
はい、どうぞ。
カピくん、それでは時間を君から皆さんにお知らせしてごらん。
大きく二回腕で小さく一回腕。
皆さん、今二時半だと申しておりますがいかがです。
おお、確かに二時半だ。こいつはすごい。
わあ、素敵、素晴らしいわ。
なるほど、今の芸はちょいと面白かったぜ。
さあ、これからが本番だ。もっとジャンジャンするわんこに他の芸をやらせろや。
あの、実は他の芸はまだ仕込んでないんです。
なに?天才だなんだとたいそうな工場並びて、ビビビーンとするだけだと?
おい兄ちゃんよ、俺たちはわざわざ忙しい時間を割いてお前さんの芸を見ようってわけだったんだぜ。
それが荒れっぽちで銭払いじゃまるで泥棒だよね。
そうだよ。
泥棒?
そうよ、それとも何かすいませんでしたと。
つまんねえ芸を見てやった俺たちに手待ちんでもくれるっていうのかい。
手待ちん?あいつはいいや、さっきの銀時計あいつをもらっとくか。
なんだてめえは。
東一山のゲスト、ダイスターマーチア様だ。
マーチア?
しばらく。
おい、ダイスターだかオモラさんだか知らねえが、おめえも何か芸をやるっていいのかい。
旦那、もちろんですよ。
なにをやる気だ、樽乗りか?そんなら今見ちまったからもう見たがねえ。
違いますよ。おいらがお見せしようってのはね、ゲージナですよ。
ゲージナ。
何でそりゃ、ペッパーソースと胡椒じゃねえか。
そのとおり、種も仕掛けもないあるよ。
ところが不思議あら不思議ある。このペッパーソースと胡椒、僕の手の上からパッと消えるある。
はい、離れてるとこまかしあるね。そばでよく見るもん。よく見るあるよ。
見てるよ。
それでは、くらいやがれよプライベート。
くらいやがれ、今のうちだ。
おまけちゃい。
気分がスカーッとしたね。
え、そうかい。あのおじいさん、死んじまったのか。
うん。
今じゃ独立してんのよ。
独立?
そう。かのこれおやかさのとこ、おんでちまったさ。ひとりでゆうゆうやってんのよ。
ぽかぽかしていいな。
うん。
ちょいと昼寝と行くか。
うん。ねえマチア。
ぼくといっしょに旅をしないか。もう地図をちゃんと買ってあるんだ。
旅か。それでどこ行くんだよ。
どこって、バルスや、ドゥルーゼィや、とにかくフランス中をまわるんだ。
やめとくよ。てくてく歩くのはつかれるし。
それに、おれパリが気にいっちまってるんだ。
ここならなんとか食っていけるからさ。
どうだい。レミもおれと一緒にパリでやってみないか。めんどみるぜ。
あ、だめだよ。だっていろんな約束があるんだ。
今夜ひとばんぐらい、とまってきよう。いいねとか案内するぜ。
そうしたいけど、出発をのばすとそれだけ決心がにぶるからね。
わかった。ひきとめない。よし、じゃあそこまで送っていくぜ。
とにかく日暮れまでにはパリをでなくっちゃ。
そうか。
南へむかんだな。よし、じゃあこっちだ。
ありがとうマチア。
どういたしまして。
どうした。あれなんていうんだい。
セバスチャン。うっそろしく長い名前。
おい、レミ。わるいが、おまえとはここでお別れだ。
おいら、ちょいとこの子のお母さんをさがしてやんなきゃ。
マチア、ぼくも手伝うよ。
いいよ、おれにまかしときなよ。
そんなことしてたら、日暮れまでにパリをでらんねえぞ。
いいんだ。だってほっとけないよ。
よし、やるか。
セバスチャン、ホンドビーユード、カラバイルのお母さんいませんか。
サバーとります。
どなたか、サバー。
レミ。
サバーちゃん。
よかったな、レミ。みつかって。
うん。
おかげで出発がおくれちまったな。
うん。いいんだ。あしたのあさ、日の出とともにいくから。
なあ、レミ。ちょっと、がっそうしようか。
レミ、おれも、いこうかな、たびへ。
