家なき子 1977 Nobody's Boy Remi 經典老片場「咪咪流浪記」29

經典老片場
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67 回視聴·2025/07/30
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僕、朝はとても早起きします。
花は、ちょっと朝露がかかっているぐらいのときに摘み取るのが、一番いいんだそうです。
摘み取った花は、すぐに市場へ売りに出すために、荷車へ摘み込まれます。
その頃になると、温室の五百枚のガラスが、一斉に朝日にキラキラと輝きます。
とっても綺麗なんです。
お主さん、とっても綺麗なんですよ。
お主さん、僕もカーピンもとても元気です。
もうアキャン家の人たちにお世話になって、三ヶ月になります。
アキャンおじさん、エチエネット姉さん、それにアレクシス、バンジャマ、そしてリーズ。
みんなとっても優しくて、そして、面白い人たちです。
今日は、リーズが作ってくれた花を持ってきました。
お主さん、天国にも温室がありますか?
アキャン家にあるような素敵な温室が。
春から夏にかけては、天気が変わりやすい。
そしてそのために、花の世話が一番忙しく、つらい仕事が続く時でもあった。
だが、誰も不平を言う者はいない。
それは、この季節こそ、花作りのその年の稼ぎを決めてしまう大事な季節でもあったから。
特にアキャン家では、今年はアラセイトウを大量に栽培し、その出来に全てをかけていた。
さてと皆様、もう一週間もすればだな。
そろそろアラセイトウの出荷だ。
今年も本当にみんなよくやってくれている。
毎年これなんだから。
では諸君、今年もいよいよみんなに贈り物をする時が来た。
市場で買ってきてほしいものがあったら、順番に父さんに申し出なさい。
待ってました。
さあレミ、君も並びたまえ。
我が家ではこうして毎年その年一番の大きな出荷がある時は、そのかえりに私がお土産を買ってくることになっているんだ。
さあでは諸君、一人ずつ順番に。
はいお次。
なるほどよく分かったよリーザ。
決まってるさ、百草銀貨さ。
僕いろいろ考えたんだけど、何も思い浮かばなくて、
それでおじさんに僕、何もいらないって言ったの。
そんなに楽しくて幸せで、毎日がみんなからの贈り物をもらってるみたいですから。
いやだなレミ、なんかしんみりしちゃったりして。
よーし、みんな行くぞ。
それからかっきり一週間。
アラセートウの花が温室の中に咲き誇った。
わあ、すごい。
きれいだな。
さあ、花の好きな人々のために早速出荷だ。
おう。
お願いします。
はい。
傷つけないように。
心配するな。
いってらっしゃい。
お師匠さん、今朝見事に咲いたアラセートウの花が市場に出荷されました。
みんなと一緒に、僕も一生懸命手入れした初めての花です。
とてもきれいな花です。まるでリーズみたいに。
僕はこの花をお師匠さんと神様に捧げます。そしてリーズにも。
リーズ、それが一番似合うよ。
お客さんも来てるのか。リーズ、すごい立派な馬車だけど、どんなお客さん?
どうしたの、リーズ?
ようよ、リーズ。元気そうじゃないか。
今年はアラセートウが見事だそうでお互いに良かったな。
じゃあ、また来週顔を出すから、アーキャンが帰ったらよろしくな。
はい、伝えておきます。
バンチャマンタラン、そんなことしてはいけません。
はい。
あのさっきの人誰なんですか?
地主さんさ。もっとも地主さんといっても、
うちじゃあの人に王室を作るときに大変なお金を借りてるんだ。
十年かけて毎年少しずつ返さないといけないんだよ。
少しずつといっても、うちの一年の稼ぎも約半分だけどね。
今日はその最速に来たのさ。
ちくしょう、踏み出した!
莫大な借金を抱えたアキャン家の人々。
初めてレミはその話を聞いて、
幸せそうな人々の裏にも思いもよらぬ厳しい生活があることを知った。
恐れみよう、恐れみよう。
ただいま!
誰もいない。
しまった、遅くなったんでみんなもう眠っちまったか。
俺様から逃げようとは。
生意気な武道者だ。
帰りなさいお父さん、お疲れ様でした。
父さん、武道士を用意したんだよ。
父さん、僕たちからの父さんへの贈り物だよ。
父さんのお疲れ様パーティーさ。
みんなで考えたんだ。
毎年毎年僕らだけ贈り物をもらうのはおかしいもんね。
ああ、神様。
なんて優しい子供たちを私に、
なんて素晴らしい家族をこの赤んぼに。
感謝します、神様。
いよいよお待ちかね、父さんからの贈り物だ。
まずはバンジャマン。
人に向けたり危ないことに使っちゃいかんぞ。
うん。
さて、アレクシスは百数銀貨だったな。
うん。
おい、ピッカピカの新しいやつだ。
父さん、ありがとう。
ところでアレクシス、
お前は去年もその前の年もお金だった。
どうやら貯金をしているようだが、どうだろう。
そろそろお金の使い道を教えてくれんかね。
そうだよ、あんちゃん。
黙って貯め込んでると、何、ケチだと思われるぜ。
思われたっていいんだ。わけは言えないよ。
いやいや、言いたくなければいいんだ。
悪かったな、アレクシス。
リーズにはベンガルさんのつぼみをつけたバラの苗木だった。
小さい時に口が聞けなくなったリーズ。
でもレミには心の綺麗な花の妖精のようなリーズに、
それがとてもふさわしく、ぴったりした贈り物のように思えた。
そしてエチェネットには美しいドレスだった。
彼氏ができたらこれを着てデートへ行くべし。
ま、嫌なお父さん。
さて、最後はカピとレミ君にだ。
カピには温かい毛糸のチョッキ。
そしてレミへの贈り物は新しい革靴だった。
苦しいビタリストの旅で穴の開いてしまった靴。
それしか持っていないレミには最高の贈り物であった。
何にも頼まなかったのに。
どこの父親でも自分の子供には頼まれなくたって買ってくるさ。
行けるぜこの葡萄酒は。
よし、みんな乾杯と行こう。
自分の子供、アキャンはそう言ってくれた。
こんな嬉しいことが他にあるだろうか。
幸せな地下室でのパーティーは夜遅くまで続けられた。
まだ起きてるのか。
後片付けは明日すればいいんだからもう寝なさい。
どうした?
今日、地主さんが見えました。最速に。
心配するな、大丈夫だよ。
アラセートが思ったより高値で売れたんだ。
この調子で頑張れば借金を払っても今年は少しは余裕ができるかもしれんぞ。
レミ、どうしたの?眠れないのか?
僕、やっと分かったよ。
何が?
君がお金を貯めているわけがある。
自分のためじゃなくてみんなのためなんでしょ?
いざっていう時はやっぱりお金があれば助かるかも。
そうなんだ。うちは借金を返し終わるまでは本当は貧乏だからね。
姉さんが乏しいお金をやりくりしているのを見るとつい少しでも貯めとこうと思ってね。
僕、靴なんか買ってもらって。
それとこれとは別さ。
気にしない、気にしない。
アラセイ島の出荷は順調に続く。
アキャン家の誰もがこの年はうまくいくと信じていた。
レミ、リーズが何を祈ってるか分かる?
まず第一に君の幸せを祈ってるんだと僕は思うね。
そ、そんな、どうして?
リーズがバラの苗木を贈り物に選んだのはね、君が家族になった記念にするためなんだって。
リーズのやつは君が大好きなのさ。
次の日曜日のことである。
その日は朝から嫌な空模様であった。
随分とめかし込んだじゃないか。
リーズ!
さあ出発だ!乗った乗った!
その日、アキャン一家は隣村の知り合いからパーティーの招待を受けていた。
もし何事もなければ、その日はとびっきり楽しい日曜日になるはずであった。
しかし…
おかしいぞ、この冷たい風は何だ?
あれは何だ?
何?
なあ、うちに引っ返すぞ!
荷台にしっかりつかまれ!
サラ!
温室だ!温室のガラスが危ない!
まさに悪魔の贈り物であった。
歓声込めた花々と、全財産とも言うべきアキャン家の幸せの温室は一瞬にして全滅したのである。
最後までご視聴ありがとうございました。
