最新リリース曲 『貴方のため桂を伐つ 月宮で(Male Ver.)』
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貴方のため桂を伐つ 月宮で(Male Ver.)
作詞:余夢龍
作曲:余夢龍 & Ariel Tian & 余瓖(AI協力)
編曲:余夢龍 & 余瓖 & Ariel Tian(AI協力)
【Verse 1】
愛も空(くう)へ
憎しみも空(くう)へ
恩も空(くう)へ
怨みも空(くう)へ
【Pre-Chorus】
黄花のみ 空に残り
桂花の香りに抱かれ 夢の中へ
【Chorus】
五百年 待ち続け
恐れるは 誓いが虚しく消えること
五百年 桂を伐ち続け
恐れるは 貴方が天宮へ戻らぬこと
【Verse 2】
師父より受けし恩
かつて交わした誓い
すべて桂花の雨となり 晴天に舞う
舟は渡り
修めて真に至り
貴方の御魂(みたま)を導き 天宮へと還す
【Chorus】
五百年 待ち続け
恐れるは 誓いが虚しく消えること
五百年 桂を伐ち続け
恐れるは 貴方が天宮へ戻らぬこと
【Outro】
貴方のため桂を伐つ
月宮で
月宮の呉剛
これは、小于が「宇恩說」の新しい仲間・余瓖に伝えた、輪廻の物語です。
あなたは前漢の時代、木こりでした。
古代では、あらゆる職業が修行につながっており、木こりもまた、心性を修めるための一つの法門でした。木々を見分け、伐採を行うことによって、山林の環境の均衡を保っていたのです。
そして木を伐る中でさまざまな心性の試練を経験し、修為を高めていきました。その目的は、仙人となり、修煉を円満成就させることでした。
あなたは木こりの師匠(以下「師父」)の教えのもと、植物との意思の通わせ方や、植物の在来種と外来種を見分ける方法を学びました。また、植物が伝えてくる情報から、森林という体系の中にある「成・住・壊・滅」を理解していきました。
当時のあなたは、落ち着いて控えめで、朴訥として口数が少なく、喜怒哀楽を表情に出さない性格でした。師父から言いつけられたことは何でも黙々とこなし、仕事を選り好みすることもありませんでした。他の同門の弟子たちとは異なるその姿勢を、師父は誰よりも高く評価していました。
その頃、師父はこんなことを話していました。
自分たちが修めているこの法門で正果を得れば、天上で「仙匠」となることができる。心の中で建物の姿を思い描き、払子でひとたび指し示すだけで、思い描いたものをそのまま実現できるのだ、と。
師父は、そんなあなたをことのほか見込んでいました。
あなたはいつも、行っても多くを語らず、語っても言い争わず、師父から任された一つひとつのことを、勤勉に、誠実にやり遂げていたからです。
この日、師父はあなたと二人だけの約束を交わしました。
共に修煉を円満成就させよう、と。
あなたは珍しく口を開きました。
「弟子は師父について参ります。しかし、師父がここを去られたら、ほかの弟子たちはどうなるのでしょうか?」
師父は答えました。
「私が伝授しているこの伐木の功法は、道家に属する一つの法門だ。修行とは、修めた者が得るもの。得られなかった者は、その時が来れば、ほかの法門に移って再び修めればよい。」
あなたはその言葉に納得しました。
人それぞれ根器が異なります。同門の弟子たちの中には、努力していないわけではないのに、どれほど努力しても、どうしても修める方法を見いだせない者もいたからです。
ある日、師父は皆に、伐り出した太い木を使って舟を造るよう命じました。
「なぜ舟を造るのですか?」と尋ねる弟子がいました。
「こんな森の中で舟を造って、何の意味があるのですか?」と疑問を口にする弟子もいました。
自分の作りたい木工品だけを作り、舟など作りたくないという弟子もいました。
道具を手に取ったものの、気のない様子で木を削り始める弟子もいました。
ただ、あなただけは何も言わず、
木の枝を筆代わりにして砂の上に設計図を描き、その図面に従って、真剣に自分の思い描いた舟を造り始めたのです——。
あなたは幼い頃から森で暮らしていたため、海を見たことも、舟を見たこともなく、それがどのようなものなのかさえ知りませんでした。
それでも、師父が造れと言ったから、ただ造ったのです。
やがて弟子たちの作品が次々と完成しました。
碗を作った者、杯を作った者、何の形ともつかない木工品を作った者――。
師父から教えられた通りに舟を完成させたのは、あなただけでした。
師父はたいそう満足し、手をぱんぱんと叩きました。
すると、弟子たちの作品がなんと宙へと浮かび上がったのです!
しかし間もなく、いくつかの作品は地面へ落ち、しばらく持ちこたえたものも、やがて次々と落下していきました。
ただ、あなたが造った舟だけは、空中にしっかりと浮かんだまま、静かに待っていました。
師父が手を振ると、舟は地上へ降りてきました。
師父はあなたを連れてその舟に乗り込みました。
するとたちまち、舟は空へ舞い上がり、どんどん高く昇っていきました。
あなたには恐怖心がまったくありませんでした。
それどころか、何の思いも浮かびませんでした。
その時突然、聞き覚えのある女性の声が、悲痛な叫びを上げました。
あなたの心は動きませんでした。
しかし、後ろに座っていた師父はこらえきれず、地上を見下ろしました。
そこにいたのは、師父の一人娘・菊児でした。
菊児は泣き叫びながら、諦めることなく舟を追いかけていました。
その瞬間――
師父は舟から、何も言わぬまま、地上へと勢いよく落ちていきました。
実は、あなたと師父がその舟に乗ったということは、すでに修煉を円満成就したことを意味していました。
舟には法力が宿り、二人を天国へ渡し、仙人にすることができたのです。
しかし師父は、娘を手放せないという執着心が生じたため、地上を見下ろしてしまいました。
上界から見れば、それは試練を乗り越えられなかったことを意味していました。
つまり上界の神々は、この師弟二人が最後に残された執着を修め去ることができるよう、この試練を設けていたのです。
師父にとっては、菊児への父親としての愛。
そしてあなたにとっては、菊児への愛情でした。
あなたと菊児は幼い頃から婚約しており、二人は幼なじみで、互いに想い合っていました。
しかし菊児は成長すると、容姿の非常に優れた一人の弟弟子を愛するようになりました。
そのことは、あなたに深い苦しみと孤独をもたらしました。
それでもあなたは菊児の意思を尊重し、師父に結婚を申し出ることはありませんでした。
菊児が自分の本当の気持ちはあなたに向いていたのだと悟ったのは、あなたが舟に乗って天へ昇っていく、まさにその時でした。
しかし、もう遅すぎました。
彼女にはただ、泣きながら舟を追いかけることしかできませんでした。
舟が天宮に到着して初めて、あなたは後ろに座っていたはずの師父が跡形もなく消えていることに気づきました。
雲をかき分けて下界を見ると、師父は一人娘への執着を捨てられなかったため、地上へ落ちてしまっていたのです。
天官は、あなたが仙人になったことを祝福しました。
しかし、あなたはそれを受け入れませんでした。
師父と共に仙人になるという約束を果たすため、あなたは天官に、自分を再び人間界へ戻し、もう一度修煉させてほしいと懇願しました。
ところが、その願いは天官を困らせました。
あなたはすでに仙体を成就していたため、その身で再び人間界へ戻れば、仙体に業を造ることになるからです。
古来、「殺生すなわち業を造る」と言われています。
仙体を捨てる唯一の方法は、自ら命を絶つことでした。
しかし、そうすれば非常に、非常に大きな業力を造ることになります。
その状態で再び世間へ降りても、人間として生まれることはできません。
人間になれなければ、再び修行することもできません。
一定のところまで業を償い続け、ようやく再び人間として生まれる機会を得られるのですが、それはもう、はるか、はるか先のことになってしまいます。
天官の表情は非常に厳しいものでした。
あなたがどうすればよいのか分からず途方に暮れていた、その時――。
突然、雷鳴が響き渡りました。
天が裂け、一筋の裂け目が現れました。
そこから、目を開けていられないほどまばゆい金色の光が降り注ぎ、さらに高い次元の大神が天より降臨されました
大神の全身は金色の光に包まれていたため、天官にもあなたにも、そのお姿をはっきり見ることはできませんでした。
「呉剛、命を受けよ!」
大神は口を開いておられないにもかかわらず、その場にいたすべての者に、そのお声がはっきりと聞こえました。
自分の名を呼ばれたあなたは、すぐさま跪きました。
大神はお告げになりました。
「そなたは本尊が見込んだ者であり、また本尊が治める天界の民でもある。そなたの大義と、約束を守り抜こうとする心に鑑み、本尊はそなたを月宮へ送ることとする。そなたの師父が修煉を成就するまでそこで待ち、成就した暁には、共に仙界へ戻るがよい」
あなたがそう懇願したのは、師父との約束を果たすためでした。しかし、『約束を果たす』という思いも、天界から見ればなお一つの執着でした。
執着があれば、そこには業が生じます。
そこで上界は、あなたを月宮へ行かせ、五百年にわたって桂の木を伐らせることにしました。
その桂の木は非常に巨大で、斧を一振りするたびに、桂の木についた傷はひとりでに元通りになってしまいます。
そのため、いくら伐ってもすべてが徒労に終わるのでした。
それでもあなたは、約束のために一言の不平も漏らさず、ただ黙々と桂の木を伐り続けました。
百年が過ぎた頃。
嫦娥娘娘が広寒宮の宮女たちを伴い、この桂の木の下へやって来ました。
娘娘は、あなたが休むことなく木を伐り続けている姿を見て、心を痛めました。
そこまでして苦しむ必要はないと思い、もう伐るのをやめ、自ら飛昇して仙人になるよう勧めました。
約束を果たすためだけに、これ以上苦しみ続ける必要はない、と。
あなたは答えました。
自分が桂の木を伐っているのは、ただ人を待つためだけではない。
木を伐るという磨錬を通じて執着を修め去り、心性を高めているのだ、と。
嫦娥娘娘はその言葉に心を動かされ、それ以上あなたを止めることなく、広寒宮へと戻っていきました。
さらに二百年が過ぎました。
一匹の蟾蜍がぴょんぴょんと跳ねながら、桂の木の下へやって来ました。
蟾蜍は、自分こそあなたの師父だと名乗りました。
二百年修煉し、ようやく月宮までたどり着いたのだから、斧を置いて、自分を天界へ連れて行ってほしいと言うのです。
あなたは相手にせず、そのまま桂の木を伐り続けました。
蟾蜍は悲しそうに言いました。
「弟子よ! 師父のことを忘れてしまったのか? 私は大変な苦労をして、ようやく月宮までお前を訪ねてきたというのに、お前は師父にこんな仕打ちをするのか!」
それでもあなたは蟾蜍を相手にせず、黙々と手を動かし続けました。
その時突然――
蟾蜍がぴょんと跳び上がると、真っ白な玉兎へと姿を変えました。
玉兎はわざと怒ったふりをして言いました。
「呉剛! あなたはあまりにも情がないのではありませんか! 約束はどうしたのです? もし私が本当にあなたの師父だったら、せっかくの機会を逃してしまうではありませんか?」
あなたは無表情のまま木を伐りながら答えました。
「大神は私に、五百年間、桂の木を伐るようお命じになった。ならば五百年だ。大神は誰のためであろうと、ご旨意を変えられることはない。私も、この決意を変えることはない」
あなたが試練を乗り越えたことを知ると、玉兎は喜び、ぴょんぴょんと跳ねながら去っていきました。
そして五百年後――。
あなたはなお、永遠に倒れることのない桂の木を伐り続けていました。
すると突然、身体がふわりと浮かび上がりました。
身体はどんどん高く昇り、月宮から遠ざかっていきます。
あなたは悟りました。
時が来たのだ、と。
再び天宮へたどり着くと、師父は目に涙を浮かべながら、あなたを抱きしめました。
天官も感服し、安堵した表情であなたを見つめながら言いました。
「これでよかった。そなたたち師弟二人は、これで共に仙人となれる!」
「古くから月には桂の木と蟾蜍がいると伝えられている。ゆえに異書には、月の桂は高さ五百丈、その下には常にそれを伐る一人の男がおり、木についた傷はたちまち元通りになる、とある。その男は姓を呉、名を剛といい、西河の人である。仙術を学んだ際に過ちを犯したため、罰として木を伐ることを命じられた。」
――唐・段成式『酉陽雑俎』巻一「天咫」
あなたが五百年もの長い間待ち続けたその師父こそ、小于の副元神の一人だったのです。


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