2025年5月9日
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26年前の平和的な陳情を祈念して、世界各地で法輪功修煉者によるイベントを開催

1999年4月25日、穏やかに陳情するために、1万人以上の法輪功修煉者が北京の府右街に集った。

【ニューヨーク発】 2025年4月25日は、北京で1万人以上の法輪功修煉者が平和的な陳情をしてから26年目にあたる。自制、思いやり、市民としての誠実さを凝縮したような歴史的な陳情だった。この日を記念して、ニューヨーク、ロンドン、トロント、メルボルン、台北、シドニー、ベルリン、オークランドなど世界各都市で、法輪功修煉者たちが集まり、平和、人権、そして精神的な自由を促進するイベントを開催した。

1999年4月25日、法輪功修煉者たちは、北京の中南海に近い陳情局の外に、静かに集まった。彼らの目的は、天津で違法に拘束された数十名の修煉者の釈放、法輪功関連書籍の出版禁止の解除、そして信仰の自由を保障する法的な環境の回復を求めることだった。

大規模な集まりでありながら、非常に穏やかな陳情だった。横断幕もスローガンもなく、衝突することもなく、ただ静かに正義を求める姿勢が貫かれた。朱鎔基首相は修煉者の代表と会い、拘束された者たちの釈放を指示した。群衆は静かに解散し、立ち去る前には、ごみを拾ってその場を清掃した。この出来事は「現代中国史上、最も理性的、平和的、そして秩序ある市民の陳情であった」と、現場にいた人々が称賛している。

平和に根ざした修煉法

法輪功(ファールンゴン)[別称:法輪大法(ファールンダーファ]は、仏家功の伝統に基づく精神修煉法であり、1992年に中国で李洪志氏によって紹介された。「真・善・忍」の原則を重視し、健康面での効果と道徳的な人格の向上を重視する修煉法として、瞬く間に中国全土で大きな人気を博した。

しかし、1990年代に入ると、法輪功は中国政府内の一部の勢力から激しい攻撃を受けるようになった。7年間にわたる平和的な請願や働きかけにもかかわらず、1999年4月25日の夜、当時の中国共産党書記・江沢民は、法輪功を「撲滅する」指令を出した。この個人的かつ政治的な決断が、数か月後に始まる全国的な迫害キャンペーンの引き金となった。

中国問題のアナリストであるイーサン・ガットマン氏は、4.25の陳情について『ナショナル・レビュー』誌に寄稿し、こう述べている。「共産党後の中国の市民社会において、法輪功が果たすべき役割は存在する。私たちはこの運動の真の歴史をより深く理解すべきだ。戦いを始めたのは法輪功ではなく中国共産党だ。その結果について共産党は全面的に責任を負うべきだ。」

続く人権危機  

1999年7月以降、中国国内の法輪功修煉者は、恣意的な逮捕、拷問、強制労働、臓器収奪にさらされてきた。弁護士、医療専門家、人権団体などによる独立調査によって、中国政府がこうした人道に対する罪に関与していることが、確認されている。

それにもかかわらず、法輪功修煉者たちは非暴力、忍耐、そして思いやりをもって対応し続けている。2024年4月24日に行われたウェビナーGrassroots Dissent in China: Past, Present, and Future(中国に関する異議:過去、現在、未来)英語の録画で、法輪大法情報センター副主任のラリー・リウ博士は次のように語った。

「中国の歴史を通して、政府と民衆との対立は、武力による反乱か、黙って服従するかのどちらかに行き着く。しかし法輪功は、そのどちらも選ばず、代わりに、現代中国史上で最大と言える市民的不服従の運動を起こした。」

脅迫と偽情報の流布

近年、中国共産党(CCP)は弾圧の手を中国国外に広げ、法輪功修煉者を標的とする越境弾圧を展開している。その手口には、爆破予告や銃撃の脅迫、「法的圧力」、そして巧妙な偽情報工作などが含まれている。

最近では、ニューヨーク市で毎年開催されている「4.25パレード」— 1999年に行われた法輪功修煉者の平和的な陳情を記念する行事 — が、匿名の人物からの暴力的かつ詳細な脅迫にさらされた。ある脅迫メールには「パレードに向かって手榴弾と火炎瓶が投げ込まれ、銃撃も行われる」と記されていた。幸いなことに、実際には暴力行為は起こらず、イベントは無事に終了した。

このような脅迫には、法輪功や関連団体に対する偽情報キャンペーンが伴っており、国家の影響下もしくは影響を受けたメディア、有償のネット工作員、地元当局への圧力などを通じて虚偽の情報が拡散されている。

これらの組織的な攻撃(デジタル検閲、心理戦、法的な嫌がらせ、そして公共の安全を脅かす脅迫など)に対して、国家安全保障の専門家や超党派の議員たちは、警鐘を鳴らしている。彼らは、中国共産党(CCP)のこうした行動を、民主主義社会およびアメリカの主権に対する直接的な脅威と見なしている。

真理を求める世界的な運動

現在、法輪功は世界100か国以上で実践されている。法輪功の中核となる書籍『転法輪』は、50以上の言語に翻訳されている。

世界が大きな変革の時代に突入する中で、この迫害は、中国共産党体制の道徳的・政治的破綻を露呈している。4月25日は現代中国史の転換点であり、平和的抵抗の模範となるイベントであったと、多くの人々が捉えている。

法輪大法情報センターのリーヴァイ・ブラウダ代表理事は、次のようにコメントしている。「26年間を振り返って、法輪功修煉者たちは、平和と道徳に対する揺るぎない態度を見せてきた。真・善・忍という価値観は普遍的なものであり、希望と善良な心を必要とする世界に道を示すものだ。」

さらなる情報に関しては、[email protected](英語)へ。

英語原文:Falun Gong Practitioners Worldwide Mark 26th Anniversary of Historic Peaceful Appeal in Beijing